2022年2月21日月曜日

2022年2月のご挨拶

   当会ももうすぐ3年目の春となり、中谷は米寿を迎えました。

  ウクライナがロシア軍による武力侵略にさらされている状況には胸が痛みます。

  世界の一員である私たちはどうするのか。「俺たちが世界市民になる日」という座談会が今から二十五年前に「ここ」で私たちが行った記録(『風の計画VOL6 ふくろうが翔ぶ』)の中にありました。実際にこの資料室で整理しながら振り返ってみると、世界と豊かに出会っていた古の姿も見えてきます。                                              

現実としては、「癒しの里・由布院」の町内には自衛隊の駐屯地、郊外には沖縄米海兵隊が演習にやってくる日出生台演習場を抱えているのです。

そこに沖縄から米海兵隊が訓練にやってくるというとき(1996)に、中谷健太郎が「ふくろうの会・湯布院」を立ち上げました。左がその趣意書です。

コロナ前は、特にアジア地域からのお客様が増加していた由布院。地域で働く外国からの方々とその家族も増える傾向にありました。しかし、旅行者としても、ともに暮らす住民としても、暮らしの文化を通して交流したり、共有するような関係を結べてはいなかったと思います。

毎年、冬に日出生台に来ていた米海兵隊が、今年は農業や観光のハイシーズンに演習すると発表しました。演習場での軍事訓練を受け入れるのではなく、本当の意味での開かれた地域と暮らしを創りたいと切に願うところです。




2022年 如月                               

     由布院の百年・編集サロン